── 現在の仕事内容は?
コンサルティング事業部のマネージャーとして、お客様のところへ赴き、困りごとや相談に乗り、一緒に解決へ導くことが業務となります。現在は、ITを扱う情報システム部門に常駐し、IT関連の案件を管理しています。
── 入社して十カ月が経ちましたが、今だから明かせる苦労はありましたか?
苦労と言うより、プレッシャーがありました。入社以来、私が担当しているお客様は、実はノースサンドとして初めて参画するクライアントでした。初めてのお客様の元に、私一人が乗り込み結果を出さないといけない。ものすごいプレッシャーを感じていました。しかも私はコンサルタント未経験。でも会社は、私を即戦力として採用しましたし、私自身、20年弱の社会人経験があるので、できないとは言えない。前職でSIerとしての実務経験があるので仕事の進め方は分かっていましたが、コンサルタントとしてのスキルも経験もノウハウもない。そんな私がどうやって結果を出すんだと言うと、スピードで勝負するしかない!と。
── スピードで圧倒したエピソードを教えてください。
2021年の12月にお客様から十数人規模の案件についての提案依頼があったのですが、これは事前・事後ともにスピーディに動いたからこそ獲得できた案件だと思っています(結果的に五人の参画で収まったのですが)。
── 案件獲得に至るまでを教えてください。
大きな案件が動き出すのを感じ取っており、具体的な話は聞こえてこないけど、きっと何かが始まることを予感していました。なので、11月頃から様子を見つつ、定期的なヒアリングを継続していました。そして12月に入ってすぐにある程度まとまった数の開発メンバーを集められないか?と依頼が来たんです。キターって感じですね。さすがに十数人は予想外でしたが…(笑)。うち以外のベンダーにも声をかけていると言われていたので、誰よりも早く動かないと競合に負けてしまう。依頼を受けて翌週にはある程度の提案パターンを作成し、翌々週には提案し、即受注。依頼を受けて受注するまでの期間はたったの二週間でした。
── 圧倒的なスピードを出せた秘訣はなんですか?
社内外とのコミュニケーション、これに尽きます。お客様との日頃のコミュニケーションの中で、これから起こることを察知し、準備していました。また同時にノースサンド社内の関係者にも、こういう事案が依頼される可能性があるから少し気にしておいてもらえると、とお願いしていました。さらには、いくつかの外部の協力会社にもアタリをつけてもらっていました。
── ノースサンド社内ではどんな風にコミュニケーションを取ったんですか?
日々入ってくる情報をチャットツールに日記のごとく、どんどんどんどん投稿し続けました。『今日、お客様がこんなことを言ってたよ』とか『先方が作成した資料にこんなことが書いてあったよ』と可能な範囲で呟き続け、社内関係者に情報を共有し、地盤を固める。そのおかげでスピーディーに動き出せたんだと思います。先ほどお伝えしたように、コンサルタントとしてのスキルや経験が全くない自分がどうやって結果を出すんだって言われると、もうスピードしかないんです。
── チームのスピードを加速するために心がけていることはありますか?
スピードアップのために、各メンバーがフルパフォーマンスを発揮できる状況にもっていかないといけません。なのでマネージャーとして、メンバーの状態を常に気にしています。その取り組みとして毎日の朝会や夕会、週の定例会を開催し、そこにちょっとした雑談を意図的に取り入れています。雑談中は、みんなの気持ちや状態が素直に表れるので、それを感じ取る。もし誰かが落ち込んでいるようなら、気持ちを上げるために働きかけています。
── 良いコミュニケーションをするためのポイントはなんですか?
シンプルな答えになってしまうのですが、どこまで相手を思いやれるか、だと思います。お客様だけでなく、チームメンバーや社内外の関係者を含めて、全員のことを思いやることが大切だと思います。
──上田さんが今後、チャレンジしたいことは?
入社して一年未満で今はまだ一つの現場だけを担当していますが、他のお客様とも一緒に仕事をしてみたいですね。そして可能なら複数の企業様を同時担当し、自分の範囲を広げていき、会社とともに成長していきたい。これからノースサンドは会社としてどんどん大きくなっていきます。その過程において、どんな形でもいいので中心的な役割を担っていたいと思っています。