──ノースサンドに入社した時期は?
2019年4月です。前職はSIerだったのですが、その時の挫折が私をコンサルタントに転職させました。当時、ずっと担当していたクライアントがシステム刷新をすることになり、他のベンダーも含めてコンペをしたんです。結果、コンペに敗北。コンペ後に敗因を考えたところ、クライアントが本当にやりたいことを考えずに提案したのがダメだったんだ、と気づきました。そこからクライアントのやりたいことを突き詰められるコンサルタントになりたいと思い、ノースサンドに入社しました。
──現在はどんな案件を担当していますか?
大手金融業者様のPMやPMOとして、複数のプロジェクト推進を担当しています。チームのメンバーは16名。私は現場統括としてチームを動かしています。
──圧倒的な努力でクライアントを驚かせたエピソードはありますか?
以前、担当していたクライアント先で、業務改善を進めるプロジェクトがスタートし、要件定義をすることになりました。プロジェクトを進めていると社員によって経験やシステムへの知識の幅がバラバラで、それがゆえに摩擦が生まれている……。そこで互いの認識を共有できるような仕組みを作り、それが成功に繋がりました。仕組みを短期間に作れたこともあり、クライアントから評価をいただけました。
──8Rulesには「圧倒的な努力で驚かす」と書いています。なぜ「圧倒的な努力」が必要だと思いますか?
『圧倒的な努力』という言葉よりも、私は『驚かす』がポイントだと思っています。どれだけ努力をしても自己満足で終わってしまっては意味がないですよね。相手に目線を向け、その上で努力すれば驚かすことができる。そんなメッセージが込められているんじゃないでしょうか。
──努力する時に大切なことは?
見返りを求めないこと。自分はこんなに頑張ってるのに評価されない。そんなふうに思っている人は自分を中心に据えて仕事を進めがちです。そうではなく、相手を思って行動することが大事。自分中心か、相手中心か。どちらの態度を取るべきかというと、やっぱり後者ですよね。
──これまで二度も社長賞を受賞していますね。受賞理由は聞きましたか?
はい。一回目は2020年11月、二回目は2022年2月に受賞しました。現場拡大したことを評価いただき、受賞できたようです。
──努力なくして拡大できなかったのでは?
私が努力して引っ張っているという感じではありません。現場に参画しているメンバー全員のモチベーションが高いので、私の仕事はきっかけ作りです。『クライアントに対して、自分たちができることは何だろうか?』と考えるきっかけをみんなに共有しているだけです。
──酒井さんはチームのメンバーに努力を促すリーダーなんですね。
いえいえ。参画して一年くらいは売上が伸びず、暗中模索で動いていました。ただその頃から自分たちがクライアントにできることは何だろうと考え抜き、愚直に突き進みつづけた結果、現場を拡大できました。愚直な行動ってつまり、毎日の積み重ねです。次の工程に必要な資料を前もって用意しておくとか、チームのスキルが足りないと思ったら勉強会による底上げをしておくとか。そんな積み重ねをコツコツしていきました。
──今後、やりたいことはありますか?
ノースサンドの社員数が増えてきている反面、8Rulesの浸透度合いが薄まっていくんじゃないかと懸念しています。もっと社員に8Rulesを知ってもらうため、代表の前田の著書『ノースサンドロジー』の読書会を開催しました。好評だったので、二回目の開催を考えています。
──愛社精神が強いですね。
たぶん、私が8Rulesが好きだからだと思います。会社の方針というより、人としての方針を示していると思っていて、愚直にこの8つの行動を実践していくことに共感を持っているんです。