──松永さんは、異業種からの転職だと聞きました。なぜノースサンドを選んだのでしょう?
急成長のコンサルティング会社が大阪に出てくると知り「この会社、すごく面白そうやな」と直感で入社を決めました。それまでは創業100年近い企業で働いていたので、新しい環境に身を置いてみたかったのです。おかげで、チャレンジングな毎日を過ごしています。
──現在のお仕事について教えてください。
大手製薬会社をはじめとした様々な企業の支援をしています。具体的には、今年の
10月から施行されるインボイス制度の対応や流通BMSという新たなEDIの規格対応など、お客様のデジタル関連の課題の解決です。これらをチームで対応しており、そのマネージャーとしてチームの要員管理や品質管理、運用全般のマネジメントを行っています。
──コロナ禍でリモートワークがメインだとか。何か工夫されていることはありますか?
担当している外資系企業では、さまざまな国籍の方とオンライン会議をする機会があります。相手の国籍はインド、シンガポール、フランスなど。多様な相手に良い印象をもっていただけるよう、話すテンポや、画面に映る時の照明にまで気を配っています。
──どのようにチームメンバーのマネジメントをしていますか?
私のマネジメントスタイルは放任主義です。目的と役割を伝えて、メンバーに仕事を任せるようにしています。もちろん、時には色々と言いたくなることはありますが、それを我慢して任せて、失敗しそうなときだけフォローする方が結果的にアウトプットのパフォーマンスが高くなると考えているからです。
その分、メンバーとのコミュニケーションをとても大切にしています。毎日15分はそれぞれのメンバーと1on1を行い、他愛もない話をします。「花粉症治らへんの?」「出張どうやった?」といった会話から相手の状況を掴むようにしています。
仕事は一人ではなく、みんなでサポートし合いながら目的に向かっていくもの。そのために心理的安全性のあるプロスポーツチームのようなチームにしたいと思っています。
──「放任主義」とのことですが、メンバーのフォローはどうやって行うのでしょう。
仕事をしていると、びっくりするようなトラブルやアクシデントが起きることもあります。急な案件のキャンセルや、想定外の出来事など。メンバーから相談を受けたら、まず徹底的に話を聞きながら落ち着くのを待ちます。そして相手の中から解決策を引き出す。
もちろんその方向性に現実味がなければアドバイスすることもありますが、大抵の場合は本人がすでに答えを持っています。「聞く力」は私の自慢で、どんな人の話でもずっと聞いていられます。マネージャーとしての強みがあるとすれば、きっとこれですね。
──松永さんの転機になったできごとを教えてください。
自信満々でお持ちした提案をお客様に一蹴されてしまったことがありました。今振り返ると独りよがりな提案だったのですが、当時はかなり落ち込みました。この時、相手が受け入れてくれなければ何をしてもだめだということに気づき、お客様目線で課題を解決することの大切さを知りました。
それからは、お客様との接し方が変わりました。「自分はこう考えているんですが、合っていますか?」「こんな提案をお持ちしたいのですが、いかがですか」と細かなコミュニケーションをとることで、お客様が本当に求めているものを掴んで提案するようになりました。
──ここでもコミュニケーションが鍵なんですね。
そうですね。チームビルディングは会話が大切ですし、お客様とも細かくやりとりすることでヒントを教えていただけます。そうやってヒントをいただけると自ずとお客様の満足度も上がっていくんです。
──ノースサンドに入社されて印象に残っていることは何でしょうか。
社長賞を頂いたことです。参画から短期間で要員の単価を上げられたこと、新規案件の開拓ができたことを評価いただきました。これも営業の方々やメンバーの頑張りあってこそ。入社してすぐ結果が残せてとても嬉しかったですし、家族も喜んでくれました。やはり最もやりがいを感じるのは、こうして成果が出て周りの人が喜んでくれる瞬間です。
──素敵ですね。一方で、思うように成果が出ない時もあると思います。
そういう時は仕事から離れてストレスを発散します。車で自然豊かなところに出かけたり、業務時間中なら少し離席して歩いたりして。うまくいかない時には一切仕事をせず、気持ちを切り替えます。
また、自分を騙すくらいの気持ちで、とことん良い結果をイメージするのもおすすめです。
表彰台に上がるところや、レースで一番を獲る瞬間を具体的にイメージしていると、結果もついてきます。音楽を聞くのもいいですよ。ベタですが、QUEENの『WE ARE THE CHAMPION』がお気に入りです。
──そうやってモチベーションを上げた上で、成果を出すためにしていることはありますか?
行動することです。恥ずかしがらずにやりたいことを伝えたり、実際にやってみたり。一人ではなかなか行動できなくても、チームメンバーとならできることもあるはずです。チームメンバーがサポートしてくれると思えば一歩を踏み出すことができる。私もそういうフォローや、自然に助け合いが起こるチームづくりを心がけています。そして、これこそがノースサンドの文化だと感じています。
──最後に、これからノースサンドでやりたいことを教えてください。
家族や自分に「こんなことしたよ」と自慢できる仕事をしたいなと思います。大きな仕事でなくても、誇りに思える仕事ができたらいいですね。そのために、いろんな人の力を借りながらみんなで良い結果を目指したいと思います。
前向きにコミュニケーションを取りながら、その時のベストを繰り返していく。常に誰かに与えることを意識していれば、いつかそれが返ってきて、良い仕事につながると思っています。